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『そろそろくる』 中島たい子

d0108983_12274858.jpg「PMS、って知ってる?」
彼はすぐに答えを返した。
「バンド?」

本文中にこういうやりとりが出てくるのですが、男性ならほぼ間違いなく、女性でもPMSという言葉をご存じでない方が多いかと。

PMSとは、月経前症候群のこと。
この小説はそのPMSというものを理解してもらうためにもよい小説だと思う。



三十歳を過ぎたイラストレーターの私。仕事もちょっとうまくいかないが、「そろそろくる」ころ、むきかけのゆで玉子を流しに叩きつけたり、呼吸困難におちいりながら泣きじゃくったり、嗚咽しながら冷蔵庫を開けたり閉めたり…。ひょんなことから彼になった友人の弟と、この不快さの原因を調べながら折り合っていく。癇癪、イライラ、過食、最悪だわ…原因はPMS?そして恋のゆくえは。話題になった『漢方小説』の著者が描く体と恋。
                          (「BOOK」データベースより)




ワタシにもどきどきだけど、ヤツがあらわれます。
とはいえ、ときどきなのは最近で、それまでは毎月でした。

そのときの出来事をあとで思い返すと、自分でも不思議なくらい理性がなくなっている。
どうでもいいことが気になったり、ものすごくひっかかったり。
当然彼とのケンカもその時期が多く、彼はいい迷惑(笑)。

そしてどうやらヤツは、ストレスの多かった月には激しくあらわれるよう。
以前診察してもらったドクターも
「決定的に効く薬はないです。飲むとしたら漢方薬。
あとは、出来るかぎりストレスをへらすことですね」と言っていたし。

とまあ、ホルモンバランスとストレスの関係を毎月、身をもって感じているワケです。

アマゾンのレビューには、“なんでもかんでも不調や突拍子もない行動を「生理前だから」の一言で片付けていいのかな”という一文もありました。
当然、男性にはわかりにくいだろうし、女性でも症状がないと理解しにくいでしょう。

でもきっとPMSに悩んでるひとは誰も「生理前だから」で片付けようとしたり、甘えたりはしていないと(ワタシは)思う。
だって、何よりも誰よりも困っているのは自分自身。
とはいえ、その時期その瞬間に、本当に自分ではどうしようもないくらいの衝動や感情がわいてくるのはどうしようもなく・・・。
だけど、この状況をどうにかしたい!変えたい!と思っている。ということだけでも理解していただけたらうれしい。
ワタシはいつも「どうして自分の身体と精神なのに、自分自身でコントロールできないの?!」と自らを激しく怒ったり、情けなく感じていますから。


中島たい子さんの文章はさらさらしています。
本来ならもっとドロドロした表現になりかねない女性特有な部分が主題なのにとても軽い。
ゆるゆるした雰囲気もいい。
上記にもある漢方小説もいい感じです。


PMSって??⇒★★★
by comachi-room | 2007-08-22 12:32 | 読書のススメ。
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