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『やわらかい生活』

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30代で躁鬱病の主人公と、それを取り巻く人々のくらしを何気ないテンポで描いてある作品(とワタシは思った)。
本来ならもっと重くドロっとしがちなテーマなのに、淡々と胸にしみてきた。
寺島しのぶと豊川悦司のシーンが多いんだけど、世のおじ様が夢中?の『愛ルケ』もこのお二方だったなぁと思いながら、あまりの内容の違いにちょっとプププッ(笑)。
・・・はともかく、この作品は好き嫌いが分かれると思います。




実はワタシ、2年半前に当時一番仲の良かった友達を亡くしました。

職場の同僚で、7,8年間毎日の様につるんで遊んでいた子。
でもその子は、亡くなる一年半前からうつ病に。
発症したきっかけはひったくりにあったことだったけど、
本当の原因は生い立ちからくるものでとても深くて。

信頼できる知り合いのドクターに診てもらっていたし、
薬も服用していたけれど、とにかく苦しんでいて。

その時ワタシは、人が人にしてあげられることの少なさをすごく感じて辛かった。

そして彼女は自室でひとり、突然死で亡くなったんだけど、
それまでの行動があまりに自虐的だったから、ある意味、自分で命を絶ったとも思えて。
ワタシもそのショックから立ち直るのに時間がかかりました。

何の気なしに借りたこの作品だけど、日頃、意識的に心の奥でフタをしていた部分をあけられてしまったので今日もまだ胸が痛い。

でも「そうだった、もっとしっかり生きていかなくちゃ」と改めて思い直し。

もうすぐ彼女の誕生日だな。
by comachi-room | 2007-03-10 14:42 | シネマな時間。
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